ありがたいことに、ここ数ヶ月、海外のWEBメディア様などに取材をいただく中で、
アンティーク着物帯の価値についてお伝えできたらと思い、ブログを書いています。
F.O.Aがアップサイクルに活用するアンティーク着物帯のほとんどが「丸帯」と呼ばれるものです。
丸帯とは
江戸時代中期に誕生した女帯の一種で、戦前までは最も格式の高い第一礼装用の帯として用いられてきました。 しかし戦後、袋帯が考案されると次第に廃れ、現在では白無垢・黒引き振袖・打掛・色打掛といった婚礼衣裳や舞妓の衣裳として用いられる程度となりました。kisste きものラブログ365
片面のみが刺繍・細工が施されている袋帯と違い、両面に細工が施されている丸帯は、作成するのにもコストが高く、また着用するのにも重たいため、礼装用の帯も袋帯に置き換わっていったそうです。
コロナ禍で結婚式も現象し、ますますハレノヒの役割を担う機会が減ってきたアンティークの丸帯。
F.O.Aのクッションを手にしてくださったお客様からも、
「おうちに祖母から頂いた婚礼用の丸帯が眠っている」
「活用の場がないが手放せなくて・・・」
と言ったお声もよく頂いています。
F.O.Aではご自宅に眠るアンティークの着物帯のアップサイクルも承っております。
もう2度と、この世に生まれないかもしれないアンティーク着物帯。
着物の帯としては、年代やTPOを考えると難しいことかもしれません。
それでも、箪笥の中に眠ったまま、カビや劣化をしていく姿をそのままにしておくには惜しすぎるものだと私たちは感じています。
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